「奇跡は、待っている人には起きない」
恋がうまくいかないとき、
人は「奇跡が起きないかな」と願う。
でも、ここだけの話。
奇跡は、待機中の心には降りてこない。
なぜなら――
奇跡とは、“時間を超えた選択”だから。
「いつか」
「そのうち」
「タイミングが来たら」
その言葉たちは、全部、未来へと時間を引き延ばす呪文。
ところが、ある瞬間にふっと起こる。
「もう待たない」
「私は、今の私を生きる」
その決断は、強い覚悟ではなく、
軽やかな諦めのような顔をしてやってくる。
そのとき、時間は直線であることをやめ、
ぐっと内側に折り畳まれる。
すると――
昨日まで音沙汰のなかった相手から連絡が来たり
忘れていたご縁が、偶然のように再接続されたり
あるいは、全く新しい愛が“予定外”に現れたりする。
奇跡とは、
「欲しい」と願った結果ではない。
待つことをやめた瞬間に、
空いたスペースへ自然に流れ込むもの。
愛も、同じ。
追わない人のところへ、
一番深い愛は、静かに戻ってくる。